松枯れ対策として、アカゲラ用巣箱3個設置!マツノマダラカミキリ幼虫を捕食してくれます!
皆様、こんにちは!
以前からグリーンパーク想い出の森の松枯れに対し、行政側から新たな対策が講じられていない中、このまま放置すれば、更に松枯れが進むばかりで問題は深刻になっています。
しかも新たな松枯れも多数発見し、今後が心配でなりません!
去年2月24日に現地調査をし、松枯れの実態を調べたうえ、松枯れマップを作成し行政側にも送付しています。

朽木野鳥を守る会 グリーンパーク想い出の森 松枯れ調査 イスカ
しかし、半年経過しても1年経過してもこの問題に対し返答も無いので、何度も問い合わせたところ、やはり予算が無いという返答だけでした。一応、林野庁・県の森林整備等にも問い合わせています。

当会も松枯れ対策として、薬注対策が有効でしょうが、1本の松に薬注@2万~3万円かかるそうです。するとすでに数百本の松が対象となると、相当な予算が必要になります。
とても出来る範囲ではありませんので、先ず、他の対策を検討しましたところ、アカゲラ等ゲラ類が
マツノマダラカミキリの幼虫を食べるため、巣箱を設置することで、松枯れの原因となるカミキリムシの幼虫を減らし、松枯れの被害拡大を防ぐ効果が期待できるそうです。
そこで、過去の論文を調べ
桜材が有効という事で、早速、業者に依頼し3個製造していただきました。
蓋が開けられるようにしています。
そして、
市の許可を得たうえで、松の周辺に3箇所令和7年5月27日設置しました事をご報告します。
設置した時期が少し遅れていましたが、このままアカゲラ・アオゲラ・オオアカゲラ等が入ってくれるだけです。
過去の成功例では、秋⽥県の海岸クロマツ林にアカゲラ⽤の巣箱や巣丸太を設置したところ,アカゲラの観察例が多くなり,4年後にはカミキリ成⾍脱出率が設置前の半分になった例もあります。
ではアカゲラのマツノマダラカミキリの幼虫捕食数は、一日に13,500頭という計算結果があります。これは、マツノマダラカミキリの幼虫が松の木の中にいる約7ヶ月の間、毎日食べ続けた場合を想定したものとしてだそうです。凄い!
ただ、アカゲラが捕食してくれてもまだまだマツノマダラカミキリ数が想定以上かもしれませんが、今後経過を見ようと思います。
このアカゲラ用巣箱は、繁殖はもちろんですが、寝床としても利用してくれる可能性もあります。
何としても松枯れを阻止しなければ、キクイタダキやイスカ等はもちろん、留鳥にとっても大切な餌場ですので、守っていきたく存じます。