皆様、こんにちは!
今の時期は、旅鳥の移動、冬鳥の移動時期でしょうネ。
そこで、現地はどのように変化しているのか、植樹後の植生や表土回復実験した後、土壌の変化に菌根類等微生物がどのようになっているのか、令和5年10月11日に現地調査をしてきましたのでご報告します。
アカメガシワ、5本ともに順調に育っていますが、やはり積雪で何度も折れたりしましたので成長は遅れているようにも思いました。来年こそ、開花してほしいです。
ヤマハギ、10本全部、今季も開花し
全部、結実しています!良かった!この実をマシコ系が食し、種を散布してほしいです。
今季植樹したトチノキ他、全部、順調に育っています。
そして、表土回復実験した箇所は
おそらく腐生菌のキツネタケでしょう。
このキツネタケ?があちこちに大量に自生していました!
このキツネタケ、菌根菌類で土壌中に糸状菌を持ち、それが植物の根の表面または内部に着床した菌類ですので、植生の成長が促進される傾向がみられるようです。キツネタケが自生しているという事は、森の植生に役立つ可能性が高いのではないでしょうか。
菌根菌類でも種類によって、植生の成長を促進する種類もあれば、そうでない種類もありますが、このキツネタケは、成長を促進する種類のようです。
そして、菌根菌は養分や水分の吸収を助けるほかに、土壌病害から植物を守る働きを持つとも言われていて、この後、小動物(蛇やネズミ等)、鳥、虫などに食べられ排泄されることによって、あるいは直接その活動によって地上に運びだされ散布されるようですので、広範囲に影響を及ぼす可能性が高くなってきた気がします。
他にも
これも菌根菌類?
こちらは、テングタケ科ヘビキノコモドキ?かな。
これも菌根菌類でしょう。
こちらは、表土回復実験していない箇所で見られた菌類です。名前が分かりません。
このようにいろんな菌根菌類が見られたのは、森林の再生や保全に、菌根菌類無しでは植生も共存出来ないでしょうから、なんらかな影響をもたらしているようにも思います。
菌根菌類と植生・小動物等、この共存関係も面白いでしょうネ。
生物多様性の中で、森林に必要な土壌中の微生物・菌根菌類がこのように多数自生している事実に驚きと感動です!
森林の再生保全に欠かせない菌根菌類、また、調べたく思います。