2024年 絶滅危惧種や希少種の繁殖状況 結果報告 ヤイロチョウ飛来!アカショウビン繁殖増加!
皆様、こんにちは!
今年も後わずかになってきましたネ。
では、2024年度の朽木にて是絶滅危惧種や希少種の野鳥繁殖について結果をまとめてご報告します。
1,ヤイロチョウ(絶滅危惧種)飛来・繁殖
今季も朽木にて2か所で飛来を確認しました!
ただ、カップルが鳴き合う時間も短く、繁殖した可能性も高かったのですが、目の前で鳴き声を聞いても撮影が出来なかったのが残念です。でも目視出来て大興奮でしたが、やはり幻の鳥なのか撮影までは難しかったです。
去年今年と続けて飛来している事実が確認出来ましたので、引き続き表土回復実験や植樹等も継続しようと思います。
2,ハチクマ(準絶滅危惧種)
今年の5月8月に現地で見て、撮影しています。
今季も2組以上が飛来し繁殖していますが、去年と同じ個体なのかは分かりません。
3,ブッポウソウ(準絶滅危惧種)飛来・繁殖
今季も飛来し、繁殖していたように思います。
ただ、6月7月は現地で見られず、8月から姿が見られるようになりましたので、この周辺で繁殖後、幼鳥と共に移動したのかもしれません。でも毎年、見られてホッとしています。
どうぞ、特注で作りました当巣箱を来年こそご活用してくれますよう祈ります。
4,ヨタカ(準絶滅危惧種)
今季は去年に比べて、個体数が減っている印象です。
夜行性なので、撮影は難しいですが、2箇所(表土回復実験周辺)で飛来を確認しています。
5,アカショウビン(準絶滅危惧種)
今季は多かったです!
もうあちこちでアカショウビンを確認し、10箇所以上で繁殖している可能性が高いです。
ただ、警戒心の強い個体が多く、鳴き声が聞こえるが撮影出来ないジレンマがかなりありました。
でも飛来数や繁殖数は増えている傾向ですので、今後も楽しみですネ。
6,サンショウクイ (絶滅危惧種)
例年通り、飛来数繁殖数も増加傾向に感じています。
毎年、4月に飛来し普通では7月巣立ち後に移動しますが、今季も8月末頃までいました。
いつも必ず見られるサンショウクイですが、最近、リュウキュウサンショウクイも飛来し、11月にも見られているので、こちらも観察しようと思います。
7,フクロウ(準絶滅危惧種)
今季も鳴き声は聞こえるのですが、撮影は出来なかったです。
また夜行性ですが、当巣箱も活用してくれますよう対策を講じたいと思います。
8,サシバ(希少種)
毎年、多数のサシバが飛来し繁殖しています。
今季も5組以上繁殖したと思いますが、9月下旬までいましたので温暖化の影響もあるのかもしれませんが、引き続き注視しようと思います。
9,オオコノハズク・コノハズク(絶滅危惧種)
残念ながら、今季もオオコノハズク・コノハズクは、鳴き声等確認出来ませんでした。
来季こそ、期待したいです。
10、クマタカ(絶滅危惧種)
1組は今季も繁殖したのか、それとも去年生まれた幼鳥なのか、親子で飛翔しているシーンを春夏に何度も見ています。秋以降は見られなかったですが、鳴き声が聞こえますので安心しました。
去年、他の箇所で見られたクマタカは、今年あまり見られませんでしたが、狩りの範囲が広いので今後も注視したいです。
以上が10種類の絶滅危惧種や希少種の飛来・繁殖の結果ですが、やはりヤイロチョウの飛来が一番嬉しく重要なポイントになっているように思います。
今後も多数の渡り鳥の飛来や繁殖増加を目指し、あらゆる対策を講じる予定です。
追伸、
去年の11月中旬にはイスカが大量飛来していたのですが・・・
今季はまだ見られていません。イスカ(準絶滅危惧種)はヨーロッパ、アジアの北部や北アメリカに広く分布するアトリ科の渡り鳥ですが、年によってこれほど違うとは残念にも思います。でも、毎年、1月や2月に見られたりしますので、今後も注視しようと思います。
毎年、いろんな渡り鳥の当たり年もありますが、今季はルリビタキかもしれません。
もうあちこちで見られ、10羽以上はいます。
この朽木現地がお気に入りかもしれませんネ。
以上、朽木現地での絶滅危惧種や希少種の野鳥飛来・繁殖結果をご報告いたします。
どうか、来季も多数の飛来・繁殖が継続しますよう、当会の活動もそれぞれ修正しながら継続していこうと思います。