2022年 絶滅危惧種や希少種の繁殖状況 結果報告ブッポウソウの繁殖!他

ブッポウソウ 活動日記
朽木野鳥を守る会 ブッポウソウが繁殖し、幼鳥が巣立つ 絶滅危惧種

皆様、こんにちは!

去年はコロナ感染症等の影響で、現地に入れなかったりしたため、私たちが求める絶滅危惧種や希少種の繁殖状況を調査することも出来ませんでしたが、今年は各活動も実施出来、色んな観察が出来ましたので、結果を報告します。

1,ヤイロチョウ(絶滅危惧種)

今季も鳴き声も確認出来ず、姿も見られませんでした。通り過ぎたかもしれません。

でも、この周辺で6月に夜中、鳴きながら移動している可能性も高く、鳴き声情報も3カ所から聞いています。よって、対策等は今後も継続して行っていく予定です。

2,ハチクマ(準絶滅危惧種)

ハチクマ

今まで過去10年以上、現地でハチクマを見たことも無かったため、驚きです!しかも、

サシバ

ハチクマ

 

おなかの模様が微妙に異なっているため、♂♀の可能性も高く、繁殖していたかも知れません。

3,ブッポウソウ(絶滅危惧種)

(参加者提供)

7年前は、現地の古木に営巣していたが、5年前にこの古木や周辺の森林を大量伐採されたため、ブッポウソウが飛来しても、営巣場所が無かったのかすぐ抜けていたが、今季は間違いなく営巣し繁殖しました!

ブッポウソウ

ブッポウソウ

 

今年9月に幼鳥を撮影されています。 (参加者提供)

この繁殖した営巣場所は、当会が表土回復実験した場所の近くです!ネズミや小動物対策が生かされた可能性もあります。残念ながら、ブッポウソウ用巣箱は利用された形跡が無いので、今後の課題です。

4,ヨタカ(準絶滅危惧種)

過去も、5~7月に鳴き声が聞こえた事は何度かあったが、今季は3カ所で5~7月常時鳴き声を確認でき、7月夜間の野鳥観察会で、ヨタカ2羽の飛翔も目視出来た。よって、今季3カ所で繁殖した可能性が高いと考えています。しかも、1カ所は当会の表土回復実験地に近く、何等か影響した可能性もあり、今後も表土回復実験を継続する予定です。

5,アカショウビン(準絶滅危惧種)

去年は、5か所で繁殖の可能性があったが、今季は飛来時期も遅く、2カ所で繁殖の可能性がありました。それぞれ年によって個体数も減少傾向になっている可能性も高く、今後も注視しようと思います。

6,サンショウクイ (絶滅危惧種)

サンショウクイ

 

毎年、多くのサンショウクイが飛来し、繁殖数も多いが、全体的には一昨年と変わらない気もするが、いまだに絶滅危惧種に指定されているため、注視すべきだと思います。

7,フクロウ(準絶滅危惧種)

フクロウ

5年前にも、フクロウは現地で見ていたが、その後、全く現地で見られなかったが、今季は間違いなく繁殖しています。

フクロウ
現地の表土回復実験地でもあり、巣箱設置場所でフクロウを撮りました。
7月の夜間野鳥観察会でも、フクロウ幼鳥の鳴き声も確認出来ています。おそらくネズミ対策が効いたのかのかもしれませんが、因果関係は不明です。今まで見られなかったフクロウが戻ってきた気がします。

8,サシバ(希少種)

サシバ

 

今季も多数飛来し、少なくとも4か所で繁殖の可能性が高いです。そして、毎年7月頃から幼鳥の飛翔も見られました。

9,オオコノハズク・コノハズク(絶滅危惧種)

赤色型コノハズク

 

残念ながら、今季はオオコノハズク・コノハズク共に見られませんでした。巣箱設置や表土回復実験も継続したいと思います。

10、クマタカ(絶滅危惧種)

(参加者提供)

現地には昔からクマタカが繁殖しているが、今季は年中、よく見かけます。今季は繁殖したのか分かりませんが、餌場として活用していると思います。

以上、10種類の絶滅危惧種や準絶滅危惧種・希少種の繁殖状況をご報告します。

全体的には、フクロウが戻ってきたことと、ハチクマ・ヨタカの繁殖には驚き、ブッポウソウの繁殖が確認出来たことは大きいと考えています。当会が実行している表土回復実験との因果関係は分かりませんが、今後も継続して活動していこうと思います。

 

タイトルとURLをコピーしました